いよいよ夏に向けて気温がぐっと上がってきました。現在は梅雨入りした地域も多く、不快指数が高くなっています。
特性のある方にとっては、感覚に過敏性がある方も多くいらっしゃいます。逆にどちらかというとゆったりの方も。
過敏な方にとって、この時期は周囲よりもより「暑さ」「倦怠感」「不快」を感じやすくなり、些細なことで「怒り」につながることも多いのではないでしょうか?
日本には四季があるため、季節に応じた衣類調整や環境設定が必要で、一般的には暑ければ冷房を入れたり、半そでになったり。寒ければ…と調整をします。お子さんがそういった調整が難しい(知らない)場合もあり、「なぜ調整をしなければならないのか?」という説明も必要になります。「熱中症になるから」「風邪をひくから」では説得力がないのです。お子さんの特性を周囲が理解し、そのことを本人が(理解できる方法で)納得できるまで説明することが大切です。
その上で、「調整」が必要なことを伝えてあげてください。
また、季節的な要因でなくとも、「怒り」を発生しやすい方もいらっしゃいます。「そんなことで?」とご家族はなかなか受け入れが難しいことも多いと思います。一般的な方からすれば聞き流せることも、本人には重大事件なのです。よく例えられるのは「温度計」ですが、怒りの沸点はどのあたりなのか?何に対して怒ってしまったり、気になってしまうのか?また、怒りはどういった形で表現するのか?まずは細かく観察し「必要性」について感情的にならず、客観的に話してあげてください。併せて、話がしやすい場所の設定や、怒りが起きた際の処理の方法も提案すると納得しやすくなります。
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