様々な疾患や障がい、特性によって生活場面に「困り感」のある方はたくさんいらっしゃいます。
具体的な例としては、CP(脳性麻痺)などから四肢に障がいが認められ、生活のあらゆる場面(あるいは一部)で支援が必要な方、ASD(自閉スペクトラム障がい)、AD/HD(注意欠如多動障がい)の特性から、周囲とコミュニケーションがうまくいかなかったり、片付けができない、簡単な言語指示が理解できにくいなど。
一般的には、医師の診断によって疾患名、障がい名などがつき、地方自治体の相談窓口で手帳や受給者証の発行により、様々な福祉サービスの利用が可能となっていますが、あくまで診断の出ている方を対象としています。
昨今、「早期療育」と言われ、児童発達支援事業等が全国的に普及してきていますが、あくまで診断の出ている方を対象としており、柔軟性があり、かつ専門性のある手立てができる機関や制度は整っていない状況にあります。
「医療機関や福祉相談に行くほどでもないけど…」「子育てに不安がある」「自分は周囲とちょっと違うかも」など、生活における不安や困り感を感じている方はたくさんいらっしゃいます。こうした小さな不安や困り感は年齢が上がるにつれ大きくなり、様々な二次障がいへつながる場合が多くあります。
そうなると、「就職できない」「仕事を休みがち」など、生活自体が困窮することもあり、自立した生活が難しくなってきます。
幼児期や学童期から自己肯定感を育てながら、生活力をつけていくことが将来的に社会参加につながり、より良い生活へとつながると考えます。
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